目がかゆい|たいが眼科クリニック|久宝寺口駅最寄り|大阪府八尾市

〒581-0072大阪府八尾市久宝寺3丁目15-34 ブレナップビル 2F
072-970-5226
Instagram
ヘッダー画像

目がかゆい

目がかゆい|たいが眼科クリニック|久宝寺口駅最寄り|大阪府八尾市

目が痒くなる疾患

目が痒いという症状は様々な病気から引き起こされます。
アレルギー性結膜炎、皮膚炎、眼瞼炎、ドライアイ、結膜異物、睫毛乱生、眼瞼炎、虫やシラミさされなどです。
まぶたの中が痒いという場合と、まぶたの皮膚が痒い、目尻だけが痒い、目頭だけが痒いなどかゆみを生じる場所が疾患によって異なることもあります。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎とは、赤目や白目の表面粘膜である、結膜に炎症が起こる病気です。この炎症は、花粉やダニなどのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)によって引き起こされます。アレルゲンが結膜や咽頭の粘膜に付着すると人によっては特異的IgE抗体が大量に産生されます。抗体がマスト細胞と結合するとマスト細胞からヒスタミンが放出されます。このとき放出されたヒスタミンが目の神経や血管に作用し、かゆみや充血などの症状を引き起こします。IgEによる免疫反応はもともと寄生虫から身体を防御するために起こるのですが、現在の衛生環境では食品などから寄生虫が体内に侵入することがほとんどなくなったため、花粉やハウスダストに反応する特異的IgEが大量に作られやすくなってしまったと言われています。

アレルギー性結膜炎には、季節性と通年性の2種類があります。季節性のものとしては、2~3月にはスギ花粉などのアレルゲンによって起こります。4~5月にはPM2.5が多く飛散してアレルギー症状を引き起こすと言われています。通年性のものは、ハウスダストなどの1年中存在するアレルゲンによって起こります。また、重症のものとして、春季カタルや巨大乳頭結膜炎などがあります。

アレルギー性結膜炎の主な症状は、目のかゆみ、充血、涙目、目やに、異物感などです。症状は個人差があり、軽度から重度までさまざまです。

アレルギー性結膜炎の治療では主に抗アレルギー点眼薬を処方し、毎日点眼していただきます。抗アレルギー点眼薬は抗ヒスタミン作用やマスト細胞からヒスタミンが放出されにくくする作用によって痒みを軽減します。重症型である春季カタルや巨大乳頭結膜炎の場合は、ステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬などを使用することもあります。頻回に涙液点眼をすることで結膜に付着するアレルゲンを洗浄することも効果があります。また、アレルゲンに触れないようにすることも大切です。花粉症の場合は、花粉の飛散量が多い時期には外出を控えたり、マスクやゴーグルを着用したりすることが有効です。ハウスダストの場合は、部屋の掃除や換気をこまめに行い、ダニ対策の寝具を使用したり、布団を洗って乾燥機にかけることも有効です。

皮膚炎

目の周りにかゆみを引き起こす皮膚炎として、アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎があります。アトピー性皮膚炎は皮膚の乾燥、バリア機能低下によって神経末端が敏感になっていることや、アレルギー反応を引き起こすアレルゲンによるヒスタミン放出も関係して慢性的なかゆみ症状を引き起こします。一般的なかゆみは引っ掻くことで痒みが治まりますが、アトピーでは引っ掻くことでさらに神経過敏状態となり、痒みがずっと続く悪循環に陥っています。肌の保湿やアレルゲン除去、ステロイド治療、免疫抑制剤治療などを組み合わせて治療します。またアトピー性皮膚炎にはアレルギー性結膜炎、その重症型である春季カタル、巨大乳頭結膜炎を併発することもあります。

接触性皮膚炎は、金属や化粧品、シャンプー、点眼薬などに対してアレルギー反応が起きて皮膚がかぶれてしまった状態です。皮膚のかぶれもアレルギー反応ですのでヒスタミン放出からの痒みを発症します。原因となる物質を特定して避けることで治療しますが、原因物質が分からない場合は抗ヒスタミン薬やステロイド軟膏などによって治療します。