視界にゴミが動いて見える
視界にゴミが動いて見える
白い壁や青空を見た時に、蚊やハエのようなゴミクズが視界を動いて見える症状を飛蚊症といいます。色はグレーであることが多いですが、白っぽいクズや真っ黒なクズが動く場合もあります。
飛蚊症は硝子体という眼球内部を満たすゼリー内の濁りが影となって見えてしまう状態です。この硝子体の濁りを硝子体混濁と呼びます。加齢によって硝子体ゼリーが収縮し、網膜から外れた時に濁りが出現し影となって見えてしまいます。数ヶ月はしばらく消えないので気になってしまいますが、徐々に薄く、小さくなってくるので気にならなくなる場合が大半です。
硝子体混濁はぶどう膜炎という病気から起こってくることもあり、その場合は点眼、内服、手術の治療が必要になります。
網膜の血管が破れて出血が硝子体ゼリーに絡んで濁っている場合などがあります。視野の欠損が広がってきた場合は網膜剥離も考えられます。眼底検査で診断し、レーザーや手術などの治療を行います。